活動紹介

2013年11月28日

結成20周年 役員海外研修(タイ/バンコク)

 201311月28日(木)〜12月1日(日)の3泊4日で「役員海外研修」へ行ってきました。

 組合関係者(5名)、組織内議員(2名)、労働福祉団体(3名)、事務局(3名)の総勢13名の参加となりました。
 研修期間中、外務省より「注意喚起(11/26付け)」が出ており不安定な情勢の中での決行ではありましたが、現地ガイド・現地駐在員を通して情報収集に努め、皆さまのご協力のもと無事終えることができました。



【三菱電機株式会社 KYE工場】
 現地駐在員のご協力のもと工場概要説明を行っていただきました。KYE工場は、来年(2014年)設立50周年となる大変歴史のある工場(50年前は日系企業はほとんどなかった)であることと、最近では、日本からの製品移管がどんどん進んでおり、多品種・小ロットで生産していることの説明がありました。
 従業員の内訳については、社員1,200人に対し非正規社員は1,600人と社員を上回っているとのことで、生産力は非正規社員に頼っていることが伺えましたが、この非正規社員の賃金が315バーツ/日(1バーツ:約3円)であり、タイの最低賃金300バーツ/日に近いのには驚かされました。
 以上、現地の雇用状況や環境、習慣の違いによる製品ラインナップの違い等を説明いただいた後、工場内を見学させてもらいました。工場内の生産方式はライン化は進んでいますが、人海戦術に頼った感はありました。

【在タイ日本国大使館】
 大使館では、厚生労働省から派遣されている金子書記官よりタイの労働事情について説明をいただきました。
 タイの賃金・最低賃金については、「官民」「業種間」「学歴」格差が大きいことの説明があり、格差については市内のいたるところで実感しました。
 労働組合については、組織率は約2%。日系企業における労使紛争は態様別では「残業拒否」が多く、2010年以降は労使紛争は沈静化している。代わりにマスコミを利用した大使館等へのアピールが行われている傾向にある。との説明があり、労使紛争の要因としては、使用者側においては、タイ人の気質、社会、労働法の充分な理解ができていないこと。日本型雇用(使用者の絶対的権限)の発想などがあげられ、労働者側においては、目の前の利益重視。争議行動への盲従などがあげられ、「成熟した関係に至るまでには先は長い」と思われるとのことでした。
 今後の「日・タイ」間のリスク(タイリスク)については、高齢である国王が亡くなった時の政治情勢が不安である(国王を侮辱したときには不敬罪がある王国)が、経済的リスクは見当たらないとのことでした(洪水はあったが)。
※日本国大使館はルンピニ公園(デモ集会が開かれる)の横にあり、入口警備は厳重で大変緊張感がありましたが、館内は落ち着いている印象でした。


*12月1日(日)の早朝にセントレアに着く便で帰国しました。1日13時ごろ現地では大規模なデモがあったとのニュース報道がありました。前日、歩いていた市内道路が封鎖されている映像を見て、感慨深いものがありました。タイは穏やかな気候で、親日家も多く歴史的な文化遺産の残る素晴らしい国です。今後、タイの情勢が落ち着くのを心から祈念申し上げます。

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現地駐在員の方から説明を受けながらの工場見学
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KYE工場にて
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在タイ日本国大使館にて

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