活動紹介

2012年09月06日

連千)「政策制度要求と提言」に関する意見交換会

連千)「政策制度要求と提言」に関する意見交換会

○日時  2012年9月6日15:00-17:00

○場所  千葉県庁 本庁5F

○参加  (連合千葉)17名
      会長、副会長、事務局長、副事務局長、政策委員会委員
     (千葉県) 32名
      総務部、総合企画部、防災危機管理部、健康福祉部、商工労働部
      県土整備部、教育庁

○次第

1.開会

2.挨拶

(1)連合千葉 黒河会長

(2)千葉県商工労働部雇用労働課 篠崎課長

3.「2013〜2014年度政策・制度要求と提言」(説明)滝本副事務局長
   対象:25項目/全115項目中
   
(1)経済産業政策

 ?@地域産業の活性化
  ・千葉県は古くは醤油・酒等の醸造物の製造拠点として発展し、その後、製鉄やコン
   ビナートなどの工場施設の誘致、また成田空港の開港などがなされてきた。
   現在、今一度の千葉県の活性化が求められており、今後の産業政策に対して千葉県
   のポテンシャルを活かした明確なビジョンを持つ必要がある。様々な産業の発展や
   ボトムアップにつながる活性化方策を策定し実行すること。
  ・東日本大震災・急激な円高・デフレ等によるもの作り産業の県外移転や閉鎖に伴い
   県内の地場産業を中心に雇用の場が脅かされている。千葉県として県内企業への地
   方税優遇や雇用維持へのプレミアム等、千葉県内での継続的な生産を容易にするよ
   うな取り組みを強化すること。

 ?A企業の誘致・育成・流出防止
  ・県内において、企業買収・閉鎖・移転など、大きな事業改革が行われており、それ
   による人員削減など、労働者の雇用不安が広まっているだけでなく、地場の中小企
   業の多くもその企業買収・閉鎖・移転に巻き込まれかねない事態となっている。
   千葉県として、企業の「新規誘致施策」だけでなく、地場産業・地域経済の活性化
   とともに、企業の「県外流出防止策」「雇用確保と創出」を強化すること。

 ?B成田国際空港関係
  ・圏央道は首都圏3環状の中でも、千葉県にとっては特に成田国際空港のアクセス向
   上をという側面を持ち、その意味は大きい。しかし、進捗が最も遅いのも千葉県部
   分であり、特に大栄JCT以南の整備は、成田空港と羽田空港のアクセスの中間にあ
   たり、物流等の企業の県内への進出の面からも非常に大切な地点であるにも関わら
   ず、遅れをとっている。当然ながら県内への企業進出は県内の雇用を生む重要な機
   会であり、圏央道の早期完成に向け精力的に取り組むこと。
   また、北千葉道路は首都圏北部と成田空港を結ぶ重要なルートであることから北千
   葉道路についても早期完成に向け精力的に取り組むこと。
  
 ?C中小企業支援
  ・中小企業の経営基盤を強化し、中小企業の保有する技術・技能を県内から流出する
   ことなく、永続的に活用することが、地方におけるもの作り産業の維持につながり
   雇用の場も確保されることになる。事業を安心して継続的に千葉県内にて保持でき
   る政策をパッケージとして構築すること。

 ?D技術・技能の継承と人材育成
  ・「ものづくり」人材の県内人口の増加を図るとともに、企業誘致施策の将来的な一
   助とすべく、これまで日本が培い、強みと言われている製造技術・生産管理技術・
   ヒューマンマネジメント・トータルな経営管理など体系的な職業訓練を強化するた
   めの職業訓練学校の設置、もしくは既存県内大学との連携による講座の開設を行う
   こと。
  
(2)雇用労働政策

 ?@雇用関係
  ・震災により仕事を失った方々へ、十分な雇用機会が提供できるよう「雇用の維持・
   創出」に取り組むこと。その際、安心して働き生活再建ができるよう、労働条件、
   安全衛生面等を考慮した「雇用の質」にも十分配慮すること。 
  ・介護、福祉分野の早期離職の防止や定着促進に向け、基金事業終了後においても労
   働環境や処遇の後退につながらないよう取り組むこと。
  ・日本の電機産業は、アジア企業との競争や超円高等を受け、軒並み赤字決算に追い
   込まれ、工場の再編や海外シフトがここ数年進んでいる。特に茂原市においては、
   大企業の事業再編等により、地元での就業が難しく、慣れ親しんだ地元から転勤せ
   ざるを得ない者や失業者の増加が見込まれる。地場産業・地域経済の活性化ととも
   に失業者の生活の確保に向け、雇用の質・量の両面での新たな雇用創出を早急に取
   り組むこと。
   
 ?A女性の就労支援
  ・放課後児童クラブについては、市町村によって運営が異なる部分があり、県として
   女性の雇用拡大に向けた施策として学童保育の充実化に向けた指針の策定と促進が
   必要ではないか。フルタイムで働け、キャリアを男女ともに伸ばすための施策の一
   つとして、放課後児童クラブを小学校区に最低1箇所設置すること。
   また、保育時間の延長および土日の運営、学童保育士の増員、賃金を含む雇用環境
   の改善をはかることにより児童の利便性と安全を考慮すること。
 
 ?B高齢者雇用
  ・継続雇用制度に基づき、条例整備で希望するもの全員が65歳まで働き続けられる環
   境整備や再雇用など継続雇用制度が確保されるよう、地域内企業への働きかけを県
   が率先して行うこと。
  
 ?C障がい者雇用
  ・雇用率を充足していない現状を踏まえ、障がい者雇用率を達成するよう取り組むこ
   と。
  
 ?D男女平等参画社会の推進
  ・性別役割分担意識を変えるため、あらゆる場や機会を通じて男女平等参画の視点に
   立った啓発活動を推進すること。
 
 ?Eワーク・ライフ・バランスの推進
  ・企業に対し「労働時間等見直しガイドライン」の周知を行うとともに、啓発活動に
   取り組み、長時間労働の解消(総実労働時間の削減)をはかり、労働者の生活と心
   身の健康を守るよう指導すること。
  
 ?F労働安全衛生
  ・自動車運転事業者の中には、法律の精神を無視したり、過酷労働条件の強要など、
   安全面に大いなる不安がある場合が多いことから、社会保険・労働保険の未加入事
   業所、及び脱退事業所へのチェックの強化とその対策をはかること。
 
(3)生活の安心・安定政策
 ?@医療関係
  ・医師・看護職員不足は喫緊の課題である。人材確保に向けた諸施策を検討・実行す
   ること。
 
 ?A高齢者・障がい者支援
  ・高齢者および障がい者の生活環境改善に向け、ノンステップバスの機能が生かせる
   よう、バス停のバリアフリー化を推進すること。
  
 ?B育児・少子化対策
  ・保育所における入所待機児童の実態を確認し、不足しているエリアの早期解消をは
   かること。
   (H22.10.1現在の待機児童数:1,389人、H22年度:62箇所2,652名分整備、
    H23年度:69箇所2,728名分整備予定となっていた)
  ・病児・病後児保育施設を全市町村に整備できるよう保育対策等促進事業費補助金の
   拡充をはかること。
 
 ?C自殺問題
  ・千葉県における自殺者数は依然として高いレベルで推移している。相談窓口の周知
   を行うととともに、要因分析に拠る根本的な対策に取り組むこと。
 
 ?D街づくり政策
  ・歩行者に車が飛び込み尊い命を失う事故がここ最近多く報道されている。安全な歩
   道を整備・確保すること。また、慢性的な渋滞箇所に対し渋滞解消に向け国・市町
   村・企業と連携をはかり計画的に対策を講じること。
 
 ?I防災対策
  ・千葉県地域防災計画修正の基本方針が示されたが、市町村では、県の地域防災計画
   がどのように修正されるのか注視していることから、早期に計画の修正をおこなう
   こと。また、災害発生時は市町村との連携が重要になることから、見直しに当たっ
   ては市町村の意見も確認すること。
  ・災害時の情報不足が指摘されていることから、ICTを利活用した情報収集・情報
   発信をはかること。
  
 ?J教育政策
  ・いじめ問題対策の強化に向け、生徒指導やいじめに専門に対応する教職員の増員を
   はかること。
 
 ?K行財政政策・「新しい公共」の推進」
  ・安さを追求する競争入札から公共サービスの質の向上や政策実現に資する入札とす
   るため「公契約基本条例」を制定するとともに、各市町村へ制定を働きかけること。
  
4.提言に関する県からのコメント
  連合千葉としての政策・制度要求と提言に対し、県各部から現状報告等を受けた。

5.意見交換

6.閉会

【参考】『2013〜2014年度 政策・制度要求と提言』を千葉県知事に要請!2012.8.2
     http://chiba.jtuc-rengo.jp/seisaku/20120802.html
    
    『2012年度政策討論集会』2012.5.26
     http://chiba.jtuc-rengo.jp/seisaku/20120526.html

写真
連合千葉 黒河会長
写真
千葉県商工労働部雇用労働課 篠崎課
写真
「2013〜2014年度政策・制度要求と提言」(説明)滝本副事務局長

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