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活動紹介

2016年05月09日

『電機連合@見える化通信』Vol.60「速いだけじゃない次世代移動通信システム」

『電機連合@見える化通信』Vol.60
「速いだけじゃない次世代移動通信システム」

電機連合の活動の中に
「産業政策・社会政策」の取り組みが
あることを知っていますか?

産業政策は電機産業や日本をより豊かに
発展させるため、社会政策は暮らしや生
活をより良くするための取り組みです。

私たちの周りには様々な問題があり、
その中には、個別企業労使の話し合い
だけでは対応しきれないものも多数存
在します。

電機連合は働く者の立場から、自らに
関係する課題について政策・提言をま
とめ、政府や省庁などと意見交換を行
い、政策実現を目指しています。

『電機連合@見える化通信』では、
何となく小難しくて見えづらい政策
課題について、その中身を少しずつ
ご紹介していきます。

●● 電機連合の産業政策 ●●

※2020年に向けた次世代ネットワーク
(第5世代携帯)の実用化を進める。
※他国との共同開発も視野に入れた
 技術開発を推進し、ソフトウェア、
 チップセットの開発において日本が
 先導する流れを作る。

近年、「IoT(Internet of Things)」や
「ビッグデータ」が注目されていますが、
その普及に不可欠な要素である通信技術は、
驚くべき進歩・進化を遂げています。

○移動通信システムの変遷
(第1世代〜第4世代)!

通信サービスは「固定通信」と「移動通信」
の二つに分けることができます。総務省の
調査(2015.9)によると「移動通信」である
携帯電話・スマートフォン(スマホ)の契約
数は1億6千万件を超え、計算上は携帯電話
・スマホを一人一台以上所有していることに
なります。こうした普及促進を支えているの
は、1980年代に始まった移動通信技術の進歩
・進化です。移動通信システムは技術の発展
に合わせて第1世代(1G)〜第4世代(4G)
に分類され、この30年間で通信速度は約1万
倍も速くなりました。おかげで、今や我々は
携帯電話・スマホで様々なことができるよう
になりました。

最初の第1世代は、アナログ方式を採用した
携帯電話でした。第2世代になると、デジタ
ル方式を採用し、携帯電話を使ってインター
ネットや電子メールが楽しめるようになりま
した。第3世代では、通信速度が更に上がり、
動画の閲覧・送受信が可能になりました。
現在は第4世代へのつなぎとして開発された
技術である第3世代よりも通信速度の速い3.9
世代(第3世代と同じ電波を使っているが第
4世代の通信技術を導入している規格)が主
流です。

本格的な第4世代の導入は始まったばかりで
すが、更に高速化された通信速度が実現し、
4K映像などの高性能動画の閲覧・送受信が
可能となってきています。

○IoT、ビッグデータには第5世代(5G)
 が必要!

現在、研究・開発が進められている第5世代
(5G)では、従来技術の延長線上の「超高速」
だけでなく、電波を限りなくリアルタイムに
届けるための「超低遅延」やセンサーなどの
機器の「多数同時接続」といったネットワー
ク要件を備えることが一層必要とされています。

これらは、あらゆるモノをインターネットに
繋げるIoTやビッグデータを解析したサービス
の普及に不可欠な基盤技術です。第4世代ま
では、その対象領域は携帯電話・スマホ、タ
ブレット端末が中心でしたが、第5世代では
これらに産業機器分野など様々な新しい分野
が加わることで、通信に関わる収益構造も変
化していきます。

○電機連合の主張!

第5世代移動通信システムの推進に関する平
成27年度予算額は約404億円でした。平成28
年度の要求額は約444億円の増額となっており、
国としても力を入れていることが分かります。

電機連合では、2020年に向けた次世代ネット
ワーク(第5世代携帯)の実用化を進めるこ
とを求めています。また、5G規格については、
ソフトウェア、チップセットの開発において
日本が先導する流れを作ることも求めています。

【電機産業で働く私たちの代表 矢田わか子】
 http://yatawaka.com/
【千葉県で暮らす私たちの代表 小西 洋之】
 http://konishi-hiroyuki.jp/

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