活動紹介

2017年05月08日

『電機連合@見える化通信』Vol.75

「第4次産業革命を支える人材育成議論が本格化」

『電機連合@見える化通信』Vol.75
「第4次産業革命を支える人材育成議論が本格化」

電機連合の活動の中に「産業政策・社会政策」の
取り組みがあることを知っていますか?

産業政策は電機産業や日本をより豊かに発展させる
ため、社会政策は暮らしや生活をより良くするため
の取り組みです。

私たちの周りには様々な問題があり、その中には、
個別企業労使の話し合いだけでは対応しきれないも
のも多数存在します。

電機連合は働く者の立場から、自らに関係する課題
について政策・提言をまとめ、政府や省庁などと意
見交換を行い、政策実現を目指しています。

『電機連合@見える化通信』では、何となく小難し
くて見えづらい政策課題について、その中身を少し
ずつご紹介していきます。

「第4次産業革命を支える人材育成議論が本格化」

第4次産業革命と呼ばれる、IoT(Internet of
Things)、ビッグデータ、AI(人工知能)等の
新たな技術が注目される中、それを支えるスキル
の内容や人材育成のあり方を検討する動きが本格
化しています。

○第4次産業革命に向けた議論が本格化!
 昨年あたりから、第4次産業革命に関連する政府
 の会議・報告書が続々と打ち出されています。
 例えば、昨年4月に第4次産業革命に対応するた
 めの羅針盤としてまとめられた「新産業構造ビジ
 ョン」の中間整理では、「AIやロボット等を手
 段として使いこなす仕事」のように新たな雇用が
 生まれる可能性がある一方、雇用のボリュームゾ
 ーンである中間層においては求められるスキルの
 内容が変化する可能性があるとしています。
 (従来型のバックオフィス業務等は大きく減少等)
 そこで、新たな教育システムの構築やグローバル
 な人材の獲得、労働市場・雇用制度の柔軟性向上
 等の必要性を説いています。
 
 また、6月に閣議決定された「日本再興戦略2016」
 では、政府が掲げる名目GDP600兆円達成に向け
 て第4次産業革命がカギを握るとし、
  ①新たな「有望成長市場」の戦略的成長
  ②人口減少に伴う供給制約や人手不足を克服する
  「生産性革命」
  ③新たな産業構造を支える「人材強化」
 という3つの課題解決に向けた取り組み方針が示
 されています。

○「第4次産業革命 人材育成推進会議」に注目!
 この中で、昨年12月に立ち上がった「第4次産業
 革命 人材育成推進会議」は特に注目です。
 同会議は、「日本再興戦略2016」の方針を受けて
 設置されたもので、第4次産業革命による産業構
 造や社会構造の転換を踏まえ、求められるスキル
 や能力等の人材育成について議論されています。

 メンバーには労働界から連合事務局長が加わって
 います。これに対して、産業界からは6名が出席
 していることから、労使バランスは大きく欠くも
 のの、働く者を代表して意見や考え方を反映させ
 る重要な場となります。
 今後の議論の行方を注視していく必要があります。

○電機連合の取り組み!
 電機連合では、第4次産業革命について、電機産
 業の主導してきた技術が超少子高齢化やエネルギ
 ー問題といった社会問題の解決につながると期待
 する一方、技術革新に伴う既存の仕事の減少や、
 必要となるスキルの変化により技術や技能の転換
 が加速される等、私たちの働き方に大きな影響を
 及ぼすことを懸念しています。
 
 変化の動向を見極め、的確に対応することが、電
 機産業を発展させ、組合員の雇用の確保と創出、
 労働条件維持向上のために重要ですが、そのため
 には、企業による取り組みだけでなく政府による
 政策的な支援が必要です。
 
 そこで、政党・省庁に対しては
  ①急速な技術革新が、産業構造や働き方にもた
   らす影響や課題について、産・官・学で検討
   する場を設置すること。
  ②新産業・新事業展開への対応を可能とする労
   働者のスキルチェンジやキャリア開発の支援
   のあり方等についても検討する
 ことを主張しています。

【第48回衆議院議員選挙】
 電機連合組織内公認候補「浅野さとし」
 https://www.asanosatoshi.com/#page1

【電機産業で働く私たちの代表】
 ○衆議院議員(茨城第5区)
  大畠 章宏 議員
  http://www.oohata.com/
  
 ○参議院議員(比例区)
  石上 俊雄 議員
  http://ishigamitoshio.com/
  
 ○参議院議員(比例区)
  矢田 わか子 議員
  http://yatawaka.com/

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